新型コロナウイルス感染症のパンデミックのなかで緊張する日々です。
話はまったく違いますが、米国でベストセラーになったという「アルツハイマー病の終焉」(D・ブレデセン著)を読みました。この本によれば、認知障害のある人は、アルツハイマーでなくても、軽度認知障害(MCI)さらには自覚的記憶障害(SCI)の時期から認知機能に関わるファクターの改善を図る必要があるようです。生活習慣の見直し(睡眠時間7-8時間。夕食後から翌朝の朝食時までの絶食時間が12時間。夕食後から就眠まで3時間、その間に糖分を摂らない。歯磨きの励行など)をすることは勿論ですが、様々な検査値を正常範囲というだけで安心するのではなく適正値にまで改善することが大切と述べられています。今後の内科診療にも留意しなければならないと思っています。(島松和正)